新商品やサービスを開発する際、プロダクトアウトとマーケットインのどちらの概念を優先するかは、非常に重要な選択といえます。 しかし、プロダクトアウトとマーケットインの違いがよくわからないと、何をもとに商品やサービスを開発したらいいのか、わからない方もいるのではないでしょうか。 この記事では、プロダクトアウトとマーケットインの違いから、それぞれの活用方法について解説していきます。
プロダクトアウトとマーケットインの違い
プロダクトアウトとマーケットインは、一体何が違うのでしょうか。
プロダクトアウト
プロダクトアウトとは、企業がもつ技術や製品化したいアイデアなどをもとに、企業側の視点で商品を開発することです。
代表的な商品の一例として、以下のものが挙げられます。
・iPhone:タッチスクリーン技術を活かし、従来のガラケーとは違ったシンプルな板状のデザインや、直接操作ができる高感度なタッチパネルの機能を開発した。
・ポケモンGo:米ナイアンティック(旧ナイアンティックラボ)が開発した、現実世界を舞台にしてプレイできるゲームアプリ。前進となったゲーム『Ingress』で導入しているAR技術と位置情報を活用した。またゲームデザインにこだわり、コミュニティーへの参加というアイデアから付加価値を高め人気を呼んでいる。
・N-BOX SLASH:ホンダが開発した軽自動車「Nシリーズ」第5弾。「走るオーディオルーム」をコンセプトにバックロードホーン型サブウーファーなどの9スピーカーシステムを導入した。
企業の強みを活かした商品開発を行うため、どの市場にもない画期的な商品が誕生することも多いでしょう。
マーケットイン
マーケットインは、市場やユーザーのニーズや意見を参考に商品を開発することです。
代表的な商品としては、以下のものが挙げられます。
・ロボット掃除機:共働き世帯の掃除事情に着目し、自動でゴミを吸い取ってくれるロボット掃除機を開発。
・WONDA モーニングショット:缶コーヒーが飲まれる時間帯に注目し、「朝専用」という独自のコンセプトに特化した商品を開発した。
・ライザップ:痩せたいけどダイエットを続けられないユーザーに対して、「健康的に、短期間で成果を出す」ことをコンセプトにしたマンツーマンのレッスンを提供することで、従来のジムとの差別化を図った。
存在する商品やサービスに対する不満や改善点などをもとに商品開発を行うため、広く世間に受け入れられる商品が生み出される傾向が高いでしょう。
プロダクトアウトとマーケットインのメリット
プロダクトアウトとマーケットインのメリットについて、詳しく解説します。
プロダクトアウトのメリット
プロダクトアウトでは、企業の技術力を活かした商品を開発できます。
競合他社にはない商品を作ることができれば、企業の強いアピールポイントとなるでしょう。
また、企業がすでに持ち合わせている設備や人材を利用して商品開発から製造販売を行うため、人的・時間的コストも抑えられます。
マーケットインのメリット
マーケットインはユーザーが求めている商品を作るため、プロダクトアウトよりも売上予測しやすい点は大きなメリットといえます。
このとき、ターゲットとなるユーザーのボリュームや消費傾向を正確に分析できれば、プロジェクト全体の目標設定も立てやすくなるでしょう。
より精度の高い顧客分析を行うための手法として、クレディセゾンはマーケティングソリューションを活用できます。
詳しくは、後の項で説明いたします。
プロダクトアウトとマーケットインのデメリット
プロダクトアウトとマーケットインのメリットとあわせて、デメリットについても知っておきましょう。
プロダクトアウトのデメリット
いくら最先端の技術を搭載した商品を開発しても、ユーザーのニーズにはまらなければ失敗してしまう可能性があります。
また、開発した商品がヒットして一躍話題となったとしても、時間が経てば似たような商品が市場にあふれ、コモディティ化してしまうリスクもあるでしょう。
マーケットインのデメリット
ユーザーニーズを満たす商品を開発しても、必ず売れるとは限りません。なぜなら、ユーザーが本当に求めているものは、ユーザー本人も自覚していないケースが多いからです。ユーザーが無意識のうちに感じている不便さを感じ取る「課題発見力」が企業としては重要になります。
さらに、ユーザーニーズを追い求めた商品開発を優先していると、企業イメージとかけ離れる可能性もあるため、ブランディングにマイナスなイメージを与える可能性もあります。
プロダクトアウトとマーケットインの活用のポイント
プロダクトアウトとマーケットインには、それぞれの特性があることがわかりました。では、ふたつの概念を活用して新商品を開発するためには、どのようなポイントに気をつけたらよいのでしょうか。
現状のフェーズに適した考え方を中心に選択、活用する
プロダクトアウトとマーケットインを選択する前に、現状のフェーズを確認します。
ターゲットとなるユーザーのマーケティング分析、他社製品やサービスの分析をしたうえで、自社の強みや課題を発見しましょう。
現状のフェーズに適した考え方を中心に選択し、活用していくことが重要です。
プロダクトアウトとマーケットインの融合活用
プロダクトアウトとマーケットインのどちらかを選択せずに、それぞれのメリットを活かす方法もあります。
プロダクトアウトとマーケットインのバランスをうまく保ちながら、ユーザーニーズに基づいた開発を行っている企業が多いようです。
現在はマーケットインを中心にサービス・商品開発が主流
プロダクトアウトとマーケットインは、サービスや商品を展開するうえで重要な概念ですが、現在はマーケットインを優先する傾向が主流となりつつあります。
その理由は、デジタルトランスフォーメーションが進み、。
現在、市場に出回っている商品は、一定のレベルのスペックが保たれています。そのため、ユーザーが商品に求めるものはスペックだけではなくなってきているのです。
つまり、企業はユーザーニーズを調査し、商品開発に活かすことが重要といえるでしょう。
ユーザー・マーケティング分析のためにクレディセゾンができること
プロダクトアウトとマーケットインの両方を活用するためには、ユーザー・マーケティング分析はかかせません。ユーザー・マーケティング分析を行うなら、クレディセゾンのサービスを是非ご活用ください。
クレディセゾンのクレジットカード会員数はおよそ2,700万人。年齢層も20代~60代まで幅広くさまざまなデータを保有しています。
クレディセゾンでは、膨大なカード決済データという購買行動データと、カードを作成いただく際にお客様から頂いた顧客データをもとに、マーケティング活動のお役に立てるさまざまなサービスをご用意しています。
たとえば、「ターゲティング広告」の活用によって、属性や趣味嗜好に合わせたターゲティングメールを送ることができます。会員数の母体がおよそ2,700万人と基盤が大きいので、複数の条件でセグメント分けしても、一定数のユーザーに充実した情報を配信することができるのが特長です。
また、「eMark+」という、自社だけでなく競合他社の動向まで把握できる分析ツールもご用意しています。ご協力いただいているカード会員の皆様からご提供いただいたWeb行動ログを活用させていただいている仕組みで、これをマーケティング活動に使うことにより、集客構造やユーザー層について、自社と他社を比較・分析することができます。
他にも、クレディセゾンのビッグデータを、さまざまなマーケティング活動にご活用いただけるようなサービスをご用意しています。
まとめ
新商品やサービスを開発する際に、プロダクトアウトとマーケットインのどちらを選択すべきか迷う方も多いでしょう。しかし現在では、マーケティングをもとにユーザーニーズを分析し、プロダクトアウトとマーケットインの両方を柔軟に活用する方法も行われるようになっています。
マーケティングを行うためには、ビッグデータの活用が何よりも効果的です。より精度の高いマーケティングを実施したい方は、ぜひクレディセゾンのマーケティングソリューションをご利用ください。