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【セミナー開催報告】『決済プラットフォーム×アドの「共進化」~リテールビジネスにおけるデータ活用とは~』

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2018年10月23日、株式会社クレディセゾン(以下、クレディセゾン)は、株式会社オムニバス(以下、オムニバス)共催で無料セミナーを行いました。

▼開催概要はこちら
【10月23日/東京開催】セミナー『決済プラットフォーム×アドの「共進化」~リテールビジネスにおけるデータ活用とは~』


セミナーは三部構成となっており、第一部ではオムニバス代表取締役 山本章悟とクレディセゾンデジタルマーケティング部 栗田宏美によるプレゼンテーションを実施。栗田が愛する恐竜をモチーフとして用いながら、クレディセゾンが自社マーケティングソリューションにおいて目指す方向性をご説明させていただきました。
クレディセゾンは流通企業様・メーカー企業様両方を元気にするため、自らが媒介者(カタリスト)となっていきたいということと、オムニバスと共に、従来のカード会社には無い「決済×データ×アド」の取組をしていきたいという内容で、キーワードとなる「共進化」には、多くの方が共感いただいた様子でした。

 

第二部のパネルディスカッションでは、特別ゲストとして郡司昇さん(店舗のICT活用研究所代表)、横手弘宣さん(ライオン株式会社オーラルケア事業部ブランドマネージャー)をお招きし、リテールテックをテーマにお話いただきました。
世界の最先端を見てきたお二人からは、様々な金言が飛び出しました。



【決済とアドの融合は、リテールテックの夢を見るか?!】

 郡司さん.jpg

 郡司さん:「価格設定の信頼性が確保できれば、決済行動はどんどんシンプルになっていく」


「今一番気になっているリテールテックは?」というトピックスで、郡司さんが真っ先に挙げたのはamazon goでした。郡司さんは現地で11回目も購買行動をしたそうで、そのときの体験をこう語ります。「1回目は、会計もせず何もしないで出ることにまるで万引きをしたようなうしろめたさを感じました。でも、3回目くらいから慣れてきて、自分が日本で普段行っている購買行動――財布を探す、財布からお金を出す、レジで手渡す、お釣りを受け取る――が、とても面倒な行為なんだと気づかされました。あとは、amazon goに慣れると、人は値札を見なくなります。店舗内が常識の範囲内で、相場価格設定だという信頼感があるので、値段を見ずに商品そのものだけを見て買い物するという行動が生まれるわけです」

横手さん.jpg

横手さん:「未来のリテールテックのカギは『オープンプラットフォーム』なのでは」

横手さんがメーカーとして望むリテールテックのあり方については、「データをオープンソースにしてくれると、それを解釈する人が増え、よりレベルの高い解決策が出てくるのではと思います。これまでは単純な購買データしかなかったけれども、そうなると店頭行動データや棚前で立って迷っている人のデータなど様々なデータが出てきて、サードパーティーでソフトコンテンツを改善する会社も出てくると思います。それが、日本のリテール全体の進化になると思います」とのご意見でした。郡司さんも「amazon goでは、棚の裏に4,000個ほどカメラがついていて、9割の棚には重量センサーがついていました。AIを総動員して、あらゆるデータを取っているわけですが、すごいのは、それらのAIソリューションが『Sagemaker』や『Recognition』といったサービスでAWSに公開されていて、ハードを用意すれば誰でもamazon goと同様の仕組みを作れてしまうのです。ただし、データはamazonが取得しますけど(笑)」と付け加えてくださいました。


パネルディスカッション.jpg

小売とメーカーの購買体験を変えるのは、「自動決済」だけではない

横手さんは、リテールテックについての期待も込めてこう話してくださいました。
「日本人は自分が欲しい情報を選んでいます。別に自動決済になる必要もなくて、ICTを体験するということが重要な気がします。LIONがオーラルのカテゴリキャプテンとして売り場を最適化する際は数百の商品を担当しますが、その棚に並んでいる商品をすべて認識した上で買い物している人は、絶対にいません。でも自分に合ったものを100%知っている人もいません。もし、消費者がテックを介して自分に合ったものを歯科衛生士に相談してオーラルケア商品を購入することができれば、なにも自動決済ではなくても、小売とメーカーとテックの融合が実現するのではないかと思っています。」

ペイメントの未来はどう変わるか、というトピックスでは、「QRに限らず、導入コストのかからないUniqueなコードでシェアを確保したサービスの勝ちだと考えています。paypayもLINE Payも無料期間が過ぎれば店舗側に手数料が発生するので、小店舗は導入にネガティブになる。店舗の手数料ではないところで維持できるサービスがでてくるとシェアを伸ばしていくのではないでしょうか。決済手数料の3%で会社を維持するのではなく、決済で得られたデータを活用して、それでマネタイズしていこうという企業が勝つのだと思います。」と、郡司さん。
学びの多いパネルディスカッションとなりました。

 

第三部の懇親会は、参加者の皆さまと特別ゲストのお二人を交えた立食パーティー。
歓談中のライトニングトークでは、クレディセゾン 東未来がセゾンマーケティングソリューションのご紹介をさせていただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

東未来.jpg

 

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