HP制作やWEBマーケティングの職について間もない方の中には、「バナー広告」の種類や仕組みについて、理解を深めたい方も多いのではないでしょうか。
この記事ではバナー広告について、仕組みやメリット・デメリットなど、具体例をあげながらわかりやすく解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、WEBマーケティングの知識を深めていってください。
覚えておこう!【ターゲット別】バナー広告の2つの特徴
まず知っておきたいのが、バナー広告の目的はWEBサイト上でより多くの顧客にサービスを告知し、自社のWEBサイトへの訪問を促し、サービスを利用してもらうことです。
そのためには、顧客がどの程度サービスに興味を持っているのかによって、アプローチが変わってきます。 ここでは、はじめにターゲット別の2つのバナー広告の種類を覚えておきましょう。
1つめはディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)です。まだ自社の商品を知らない(WEBページにアクセスしてこない)けれど、購入する傾向のある潜在層に訴求力の高いバナー広告を見せることで広くアプローチし、ユーザーを掘り起こすために配信する広告です。
2つめはリスティング広告(検索連動型広告)で購入意欲の高い顧客にリーチする広告です。 リスティング広告は「検索」という行動を介し、ニーズのある顧客の検索結果に訴求テキストを表示する方法なので、ある程度の認知を獲得できている顧客やサービスの場合に有効です。
このコラムでは1つめのディスプレイ型のバナー広告について、詳しく書いていきたいと思います。
【仕組み】バナー広告とは
バナー広告(ディスプレイ広告)とは、WEB上のさまざまなHPの中に設置されている「広告枠」に掲出された画像(もしくは動画)広告です。
ではバナー広告はどういった場所に掲載されているのでしょうか。
具体例としてあげると、大手検索エンジンのYahoo! JapanのPC版であれば、TOPページの右上に掲載されている広告がバナー広告にあたります。この広告枠には「純広告」と呼ばれる訪問した人にすべて同じ広告を見せる広告と、WEBサイトを閲覧した人の興味関心にあわせて出し分けて広告を表示する運用型広告があります。
このほかにもWEBサイト上に広告枠は数多く設けられており、バナー広告は画像の右上に「広告」もしくは「i(インフォメーションアイコン)」が表示されていて、広告が表示された理由や出稿している業者のポリシー等を確認することができます。
自分に表示された広告を見ていくと、WEBサイトを持ついかに多くの企業がバナー広告を掲出して、顧客にアプローチしているのが実感できるのではないでしょうか。
バナー広告は、画面をクリックすることで指定のWEBページに遷移させることを目的とした広告です。より多くの人にWEBページを訪れてもらうために、成果地点と費用形態の違う広告の種類を覚えておきましょう。
【種類別】バナー広告の費用形態
さて、一口にバナー広告といってもさまざまな種類があり、費用形態も異なります。 バナー広告は、大きく分けて以下の4つのタイプにわけられます。
・クリック型
・インプレッション型
・成果報酬型
・月額保証型
それぞれ順番に説明します。
クリック型
クリック型は、バナー広告がクリックされたときに料金が発生するタイプです。
ウェブページの中に設置されたバナーが何回クリックされたかでその月の費用が決まります。
費用相場は、広告内容にもよりますが1クリックで10~数百円ほど(クリック数×1〜500円ほど)です。1,000円を超えるものもまれにあります。ただし、業界やターゲットによっても大きな差があるため、あまり相場に囚われすぎず、まずは予算を設定した上で出稿を行い、少しずつクリック単価を下げられるように運用を進めることが大切です。
インプレッション型
インプレッション型は、バナー広告がユーザーの目に触れたときに料金が発生します。主にLINEやInstagram、FacebookなどのSNSで運用されています。
費用相場は、1インプレッションで0.5~100円ほどです。
成果報酬型
成果報酬型は、バナークリック後、商品の購入や入会などの申し込みが成立したときに料金が発生するタイプです。
費用相場は、成約した価格の20~40%ほどです。
成果が出るまで料金は発生しませんが、価格はほかのバナー広告に比べて高額になる傾向が見られます。
月額保証型
月額保証型は、クリック数やインプレッション数にかかわらず、固定された月額料金を支払うタイプです。
想定表示回数×固定表示単価で料金が決められることが一般的で、掲載する媒体によって費用に大きく差があります。そのため、自社のサービスをアピールしたい層が見ている媒体かどうかを見極めたうえで、媒体に費用を問い合わせる必要があります。
当然、閲覧数の多い媒体であればあるほど費用は高く、YAHOO!のトップページであれば1週間で6,600万円、You Tubeであれば1日あたり900万円〜と設定されています。(記事掲載時の金額です)
覚えておきたい!バナー広告のメリット
料金の発生する成果地点によって種類がわかれているバナー広告。では、バナー広告には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット1.購買意欲をかきたてるビジュアルの効果
バナー広告ではビジュアルを見せることで訴求する広告のため、商品訴求の場合はイメージを直接的に伝えることができます。衣料品やグルメなどのビジュアルはバナー広告で訴求するのに向いている素材だといえます。
メリット2.潜在顧客を掘り起こし、認知度をあげる効果
自社の商品やサービスのターゲットが絞り込めていれば、顧客の属性や興味関心をセグメントしたうえで広告配信することができるのがバナー広告のメリットです。
またターゲットを把握できていない場合でも、運用結果の良いセグメントから、自社のユーザー像を改めて知ることができます。
例えばセグメントをいくつかに分けて、顧客別に複数のデザインを配信することも、配信結果の悪いデザインは配信を停止し、配信結果の良いデザインに配信費用をシフトすることも容易にできます。
フレキシブルに結果を見ながらバナー広告の配信の仕方を変えることができるため、成果のよいデザインに配信を寄せることで、結果的に無駄打ちを防ぐことができる点もメリットだと言えます。
また購入に至らないまでも、多くのユーザーに広告を見せることができるのでブランドや商品、サービスの認知を高めることにも繋がるでしょう。
あわせて覚えておきたい、バナー広告の運用上の注意点
ターゲットへの認知度を高める効果のあるバナー広告ですが、運用する前に知っておきたい注意点もあります。
バナー広告のデメリットも理解して、効果的に利用していきましょう。
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デメリット1.バナー制作の手間がかかる
バナー広告は画像や動画を用いた広告になるため、制作に手間がかかります。
ターゲットに好まれて、コンバージョンに繋がるバナー広告を作るためには、セグメント別にバナー広告のデザインを変えたり、A/Bテストをしたり、訴求するテキストの内容やレイアウトを変更するなど、運用の際は微調整が必要です。
その都度、広告結果を確認しながらバナーのデザインを作り替える必要があるため、バナー広告の運用は手間のかかるものになるかもしれません。
デメリット2.効果測定に工数がかかる
バナー広告が完成したら、実際にさまざまなメディアを利用して広告を運用していきます。そのため、それぞれの掲載先でのクリック数やWEBサイトへの遷移率など、広告の効果を管理しなければなりません。
会社にWEB専任の担当者がいなければ、通常の業務と兼任しなければならなくなるでしょう。
デメリット3.成約率が低いこともある
バナー広告は掲載すれば必ず成果が出るものではありません。購買意欲を掻き立てるデザインであれば成果を得られる可能性は高いです。しかし、ユーザーが感じている商品イメージとバナー広告が合っていなければ、思ったような成果を得ることは難しいでしょう。
自社でバナー広告を制作し運用するためには、WEBマーケティングの知識がある専任者が必要です。専任者をおけない場合は、外部の有識者や専門の会社からサポートを受けながら運用する方法がおすすめです。
まとめ
バナー広告は、WEB上の画面に画像や動画を貼り付けた広告です。
掲載先は検索エンジンやSNSなど多岐にわたり、費用が発生するポイントもさまざまな種類から選択できます。
WEBコンテンツの機能を活かせば、広告を表示できるユーザーを選別することが可能です。商品のターゲット層に合わせたデザインの広告を掲載すれば、成約率を上げられるでしょう。